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マッタスデミナス地域

【生産者紹介】Vicente de Faria(ヴィセンチ・ファリア氏)

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農園名: 5つの農園所有(代表農園:サンタカタリーナ農園)
生産者: Vicente de Faria(ヴィセンチ・ファリア)
地域: ミナスジェライス州 Manhuacu Dom Correia(マニュアス地方)
栽培品種: ムンドノーボ・カツアイ・他
標高: 870 - 1,000m
平均気温: 18~23
開花時期: 9/11
収穫時期: 6月下旬〜10月中旬


生産者の歴史

1960年ゴヴェルナド-ル・ヴァラダエスに誕生,小さい時より機械技師に憧れていた。15歳の頃、ミナス州の首都ベロ・オリゾンテの.国立ミナス・ジェライス大学工学部学に学んだ。
大学では、航空機工業学を選考した。11年間学んだ後、サンパウロ州サン・ジョゼ・ドス・カンポス市のEMBRAER航空機及びその部品の製造、軍用機の製造会社)に入社。
1988年、父が祖父より遺産相続として受けたボン・ジャルジン農場を引継ぎ、航空技師を辞めることなく両立させた。仕事は4ヘクタールの土地に一万本のコーヒーを定植する事より始まった。
1993年、叔父と共同でサンセバスチオン・ド・サクラメント地区(現ドン・コレア、ミナス・ジェライス州マニュアス‐地区)にマリカ農場を購入した。その頃、母は既にサンタ・カタリ‐ナ農場を購入していた。ジュウリア・デ・ファリア(ヴィセンテの女兄弟の一人)は二人の叔父が曾祖父より引き継いでいたボン・ジャルジン農場の一部を購入した。
その後、農場のコーヒー樹の手入れをすると共に、新しくコーヒー栽培を広げていった。
 
  • 技術者よりコーヒー栽培者へ

1995年ヴィセンチは7年間続けた農場経営と航空機技術者としての仕事の両立は難しいと判断し、エンブラエルを退職し、農場経営に専念する事に決めた。
  • 水洗処理システム採用
同業者達が良い成績を上げているのを見てヴィセンチは、当地は収穫期に湿度の高い事から、収穫後の品質維持がより必要だと考えた。1997年、水洗処理システムを採用し、当地ドン・コレアでは初めての水洗処理機を購入した一人であった。
1999年はヴィセンチにとっては重要な年であった。初めてIlly Caféのコンクールに参加し、優秀生産者50名に入賞した。これにより、1.600袋のWashedコーヒーのうち1.300袋をIlly Caféに販売することが出来た。
2000年は乾季が長く続き、コーヒー生産者達に打撃を与えた。しかし、ヴィセンチは経験を生かして収穫時期を綿密に調整し、品質を保つことができた。
  • カップオブエクセレンス 優勝者
2000年ヴィセンチ家のコーヒーが第二回BSCAのカップオブエクセレンス(COE)で優勝した。
第2回BSCAカップオブエクセレンスには、自分と姉妹ジュ‐リア・デ・ファリア,そして母セシ・マリア・デ・ファリアの3名の名前で、コンクールに3点のサンプルを提出していた。この受賞の内容は、国内審査では3サンプルの全てが入賞、国際コンクールでは母名で出したサンプルが1位、姉妹名で出したサンプルが9位に入賞した。
2回目のコンクールで1位に入ったロットは1402ドルの値段がついた。この結果により、ヴィセンチの農場のコーヒーは一躍有名になった。
2000年、ヴィセンチと同業者達がSCAMG(ミナス・ジェライス州スペシャルティーコーヒー協会)を設立した。 
SCAMG=Supecialty Coffee Association of Minas Gerais-(英)
Associação dos Cafés Especiais da região de Manhuaçu(ポ)
WWW.scamg.com.br
 
  • 将来の夢

 ヴィセンチの夢が実現に近かずいた。近年にオペラ・プリマと名付けた彼と兄弟の共同の小さな焙煎工場を建設した。又、ポッソ・デ・カルダス市には同名のコーヒー・ショップを兄弟の一人と開店した。そして、将来この様なコーヒー・ショップを、各地に広げ、生産・焙煎等を通して消費者に直売出来るシステムを考えた。
  • 自然環境保全
ヴィセンチは常に自然環境の保全に注意し、特に開墾時に注意を払っている。この様な自然環境保全を重視したマリカ農場・ジャカランダ農場は政府より,自然環境保全模範農場としての認定書を受けた。残りの農場に付いても現在申請中(2010年現在)であり、農場それぞれは、模範農場としての環境を十分備えており、認可を待つのみである。
   薬剤散布に付いては、国内で使用許可されている農薬のみを使い、その中でも日本、アメリカ、ヨーロッパで使用禁止とされている農薬は使用しないことにしている。使用後の薬品の包装紙、空きビン等は、保管した後、薬品の製造会社に返却するようにしている。
  • 新しい労資関係
労資間の問題の簡素化を考え、農場では、約60パーセント以上を、歩合制度とし採用している。労働者側は与えられた本数のコーヒー樹の手入れと収穫までの責任を負い、収穫後その収穫量の40パーセントを得る事になる。農場主側は、土地と農薬、肥料、その他の必要経費、農機具、収穫後精選までの設備等を提供する。
労働者達は農場で決められた労働災害防止規約に従い、決められた防具等の使用が義務付けられている。
この様なシステムを採用してから約4年になるが、問題なく良い結果が得られている。
全農場内、全ての作物の自然環境管理については農学士を雇い、毎月一回見回り専門に管理を行っている。

 
  • 特別な栽培システムを採用

コーヒー栽培についての品質管理の講習会に出席した時のことである。講演者よりの質問で、或る年、もしコーヒーが収益をもたらさなかった場合どのような緊急対策で経営を切り抜けるか?と言う質問が出された。
彼は即座に、コーヒー園の回りに風除けとして植えてあるユーカリ樹を切り倒して売買する。と答えた。講演者は、良い考えではあるが、ユーカリに替る良い樹種を探求してみてはとの返答を得た。
その後、彼は多くの木種を調べた結果、コーヒー樹と共に植えても、何ら障害をもたらさない緑葉樹(
Cedro Australiano)を採用し、農場の全てにコーヒー樹と共に植え付けた。この木材は,高級木材として製材に利用、販売が可能なのである。今日までは、一本も切る事無く育てているが、その景観は実に素晴らしい物であると自賛している。

多くのコーヒー栽培者の見学を歓迎し、農場内では栽培システムに付いての講習会等を催し、このシステムの良さを啓蒙した。
事実、このシステムを採用するようになり、農場の成績も上がり、コーヒー園の低地寒冷地区では保温の役目を果たし、直射日光を1日中受けている所では、日陰を作りコーヒー樹のストレスを和らげているのである。日陰により熟度は多少遅れるが、それだけ糖分が増し充実した豆が収穫され、全体の品質を向上させている。
コーヒー栽培者にとって、一番の問題点は人件費である。収穫は全て人力にて行われる為、その経費は莫大なものとなる。特に、市場価格が低下している場合、その経費の縮小が重大なる問題である。彼の農場の場合は、完熟豆収穫による良質な製品が一般価格より高価に売れるので、それが急場を助けていると言える。
彼は今日までの自らが歩んできたコーヒー栽培に対する努力に満足している。新しい多くの栽培管理、生産システムを生み出し、それによりコンクール入賞の栄誉を得、その技術を求めてきた36名の仲間達と共に生産者協会を設立した。
 

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